フィンランドNokiaとモバイル端末向けアプリケーション開発を手がけるカナダPolar Mobileは、Nokiaのスマートフォン向けアプリケーションに関して提携した。Polar Mobileが現地時間2011年8月17日に明らかにした。

 この提携によりPolar Mobileは、Nokiaの「Symbian」搭載端末と、LinuxベースのモバイルOS「MeeGo」を搭載して2011年6月に発表されたスマートフォン「N9」、「Windows Phone」端末向けに、アプリケーションを開発する。まずは2011年9月中に50種類のアプリケーションをSymbian向けに用意し、Nokiaのアプリケーションオンラインストア「Ovi Store」で販売する。その後1年をかけて約300種類のアプリケーションを開発し、世界展開する計画という。

 Polar Mobileは、カナダ・オンタリオ州トロントに本社を置く企業。新聞社や出版社、放送局などのメディア企業を顧客に持ち、電子コンテンツアプリケーションを開発、提供している。これまでに手がけたアプリケーションのプラットフォームは、米Appleの「iOS」、米Googleの「Android」、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」、米MicrosoftのWindows Phone、韓国Samsung Electronicsの「bada」など。

 Polar MobileはNokiaのプラットフォーム向けに、米誌「Advertising Age」、英誌「Wired UK」、中国の英字新聞「上海日報」、アラブ首長国連邦のタブロイド紙「7DAYS」などのアプリケーションを開発する。同社の最高経営責任者(CEO)Kunal Gupta氏は、「欧州や中東、アジア地域の顧客にとってNokiaのユーザー層は重要」としており、Nokiaとの提携は顧客であるメディア企業の露出拡大にもつながると期待している。

[発表資料へ]