ActiveImage Protector 3.0 for CLUSTERPRO Windowsの画面
ActiveImage Protector 3.0 for CLUSTERPRO Windowsの画面
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 ネットジャパンは2011年8月17日、NECの高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO X 3.0」環境下で利用できるイメージバックアップ・ソフト「ActiveImage Protector 3.0 for CLUSTERPRO Windows」「同Linux」を出荷した。価格は、2ノード構成時に19万8000円(税別)。前提となるCLUSTERPRO Xの価格は、Windows向けとLinux向けともに総CPU数に応じて変わり、2ノードで60万円(税別)から。

 ActiveImage Protectorは、イメージバックアップ・ソフトである。ストレージをディスクイメージのまま丸ごとバックアップする。Windows環境とLinux環境で動作する。OSを停止することなくバックアップ/リストアするホットイメージングと、起動用メディアを介してバックアップ/リストアするコールドイメージングのいずれも利用できる。

 今回、ActiveImage Protectorの新エディションとして、NECの高可用性クラスタリングソフトであるCLUSTERPRO X向けの製品を追加した。クラスタリング構成で稼働している物理サーバー機のOS(ActiveImage Protectorの稼働OS)ごとに、Windows向けの製品とLinux向けの製品を用意した。

 通常版のActiveImage Protectorとの違いは二つある。ライセンス体系と、機能である。

 一つめの違いは、クラスタリング向けの専用ライセンスを適用し、2ノード構成時の価格を、サーバー単位の既存ライセンスよりも下げている点である。例えば、通常版の価格(税別)は、サーバー1台あたりWindows Server用が16万6200円、Linux用が14万5000円であるのに対して、クラスタリング向けライセンスでは2ノードで19万8000円である。

 二つめの違いは、プログラムを改変し、CLUSTERPRO Xが採用する独自形式のストレージ・ボリュームをバックアップできるようにしている点である。CLUSTERPRO Xは、ノード間でデータを共有する形態として、共有ディスク型とミラーリング型のいずれの形態も利用できる。これらのボリュームは、通常版のActiveImage Protectorでは、バックアップ/リストアできなかった。

 なお、ActiveImage Protectorには、今回のCLUSTERPRO X向け版のほかに、各種のバリエーションがある。例えば、ライセンス体系では、サーバー仮想化環境向けのライセンスがある。また、今回のCLUSTERPRO X向け版でも採用している、クラスタリング環境向けのライセンスがある。製品構成が異なるものとしては、ハードウエアに合わせたデバイスドライバを組み込み済みの、NEC Express5800/ftサーバー専用版がある。