NTTコミュニケーションズは、NTT東日本/西日本のフレッツ 光ネクスト(NGN)上でのIPv6インターネット接続方式の一つ「インターネット(IPv6 PPPoE)接続」に対応した無線ブロードバンド・ルーター「DS-RA01」を製品化したと発表した。価格は9240円(税込み)で、2011年8月25日からOCNのユーザー向けに販売を開始する。「インターネット(IPv6 PPPoE)接続」は以前に「トンネル方式」と呼ばれていた接続方式だ。

 「DS-RA01」ではIPv6ならびにIPv4のPPPoE接続機能を備えるため、一台でIPv6/IPv4両方のインターネット接続が可能になる。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応で、LAN側に4ポート、WAN側に1ポートを搭載。また、IEEE802.11b/g/nの無線LAN機能を標準で装備している。

 「IPv6 NAT(NAT66)」と呼ばれる、あて先によって利用するIPv6プレフィックスを選択する機能も備える。トンネル方式のIPv6インターネット接続では、NGN側とISP(インターネット・サービス・プロバイダー)側からそれぞれ別のIPv6プレフィックスがユーザーに割り当てられる。そのためユーザーのパソコンが間違った経路にパケットを送り出すなどのトラブルが起こる「マルチプレフィックス問題」が指摘されていた(参考記事)。NAT66はこの問題を回避するための機能である。そのほか、「DS-RA01」の配下につないだ端末からのIPv4パケットをブリッジする機能や、IPv6 over IPv4トンネリングをサポート。OCNの法人向けサービスで提供するIPv6トンネル接続サービスの接続用ルーターとしても利用できる。

 「DS-RA01」の提供対象サービスは、個人向けでは「OCN 光 with フレッツ」と「OCN 光「フレッツ」」、企業向けでは「OCN光アクセス フレッツ 光ネクストプラン」と「OCN光サービス(F) フレッツ 光ネクストプラン」となる。

[NTTコミュニケーションズのプレスリリース]