内田洋行は同社が開発・販売する中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージ「スーパーカクテル」シリーズの新版を発表した。新版では、IFRS(国際会計基準)への対応機能や経営分析機能を強化。IFRSが求める収益認識基準に対応するために、「みなし着荷」で売り上げを計上できる機能などを追加した。8月4日に販売を開始した。

 今回、新版を提供したのは会計モジュールの「スーパーカクテルデュオ会計」と販売モジュールの「スーパーカクテルデュオ販売」。IFRS対応機能では、収益認識基準に対応するための機能を販売に追加。みなし着荷はその一つで、出荷時点で「検収予定日」を入力することで売上高を計上できるようにした。

 会計では、日本の会計基準とIFRSのそれぞれに基づいた残高と仕訳を保持できる複数元帳機能を追加。IFRSが求める財務諸表である「財政状態計算書(貸借対照表に相当)」と「包括利益計算書(損益計算書に相当)」を単体決算で出力する機能も加えた。

 経営管理機能については、会計で会計データを事業別や地域別に分析できるようにした。販売では業績達成度を予測するために、売り上げの実績データに加えて受注データを使って、期末や月末の売り上げや粗利益を予測する機能を強化した。

 価格は会計が180万円から、販売が240万円から。内田洋行は初年度に300社への導入を目指している。