TDCソフトウェアエンジニアリングは2011年8月9日、2012年3月期の第1四半期(4~6月)決算を発表した。東日本大震災の影響で保険関連のシステム開発案件が減少し、売上高は前年同期比6.8%減の32億7400万円。営業損益は1億200万円の赤字を計上した。

 同社の主力事業は、金融業界向けのシステム開発。2011年3月期の実績では、金融分野の売り上げが全体の62%を占めていた。2012年3月期の第1四半期では地震保険の支出が増加している影響で金融各社がIT投資を抑制。特に保険関連のシステム開発案件が低調で、金融分野の売上高が前年同期比13.4%減の18億8700万円にとどまった。

 そのほかの業種別売上高では、電気機器関連のシステム開発が堅調に推移した法人分野が前年同期比11.3%増の10億6100万円、公共・公益分野が同14.4%減の3億2600万円だった。