米comScoreは米国時間2011年8月8日、米国消費者のオンライン支出に関する調査結果を発表した。2011年第2四半期のオンライン支出は375億ドルで、前年同期と比べ14%増加した。前年実績を上回るのは7四半期連続で、2桁の成長率は3四半期連続となる。

 カテゴリー別で見ると、パソコン周辺機器を除く民生電子機器、コンピュータハードウエア、コンピュータソフトウエア、イベントチケットが好調で、いずれも前年同期と比べ15%以上成長した。

 第2四半期の成長要因には、オンライン購入者が前年同期比16%増えたことも挙げられる。すべての米国インターネットユーザーのうち70%が、当期に1回以上オンラインで商品やサービスなどを購入した。

 消費者のオンラインチャネルへの移行は明らかに進んでおり、10ドルの自由裁量支出のうち約1ドルはオンラインに投じられている。しかし、軟調な経済成長、高い失業率、金融市場の混乱などが相まって、消費者は過去数四半期ほど楽観的ではなくなっていると、comScore会長のGian Fulgoni氏は指摘する。今後経済がどちらの方向に進むか、またそれが消費者支出にどのように影響するか、第3四半期が重要な判断材料になると同氏は見ている。

■表 四半期別の米国消費者オンライン支出と成長率
(家庭および職場ユーザー)

                  オンライン支出    前年同期比
                   (100万ドル)       (%)
2007年 第1四半期       $27,970          17%
       第2四半期       $27,176          23%
       第3四半期       $28,441          23%
       第4四半期       $39,132          19%

2008年 第1四半期       $31,178          11%
       第2四半期       $30,581          13%
       第3四半期       $30,274           6%
       第4四半期       $38,071          -3%

2009年 第1四半期       $31,031           0%
       第2四半期       $30,169          -1%
       第3四半期       $29,552          -2%
       第4四半期       $39,045           3%

2010年 第1四半期       $33,984          10%
       第2四半期       $32,942           9%
       第3四半期       $32,133           9%
       第4四半期       $43,432          11%

2011年 第1四半期       $38,002          12%
       第2四半期       $37,501          14%

注記:旅行関連、オークション、自動車業界、
企業による大量購入を除く

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