米MicrosoftのスマートフォンOS「Windows Phone 7」のエバンジェリストであるCharlie Kindel氏が、21年間在籍した同社を去ることを自身のブログで米国時間2011年8月8日に明らかにした。9月2日に退社し、その後新たな事業を立ち上げるという。

 同氏は1990年7月に入社し、「Windows 2.0/3.0 SDK」のサポートサービスの仕事に就いた。以降は「Windows Millennium Edition」「Quattro」「Small Business Server」などさまざまな製品に関わり、Windows Phone 7向けアプリケーション開発支援やWindows Phone 7の普及促進に努めた。Kindel氏によると、現在2万7000以上のWindows Phone 7向けアプリケーションが公開されている。Windows Phone 7エバンジェリストには2010年3月に任命された。

 新たな事業については「まだ詳細を伝える段階ではない」としたうえで、シアトルに拠点を置き、広告、モバイル、ソーシャルネットワーキング、クラウドなどを視野に入れていることを明かした。

 Kindel氏は同僚にあてたメールに「私は心の底から起業家だが、これまでMicrosoftの外に目を向ける必要がなかった。なぜなら社内で次から次へとやりがいを見つけたからだ」と書いている。しかし「21年が経ち、今こそ何か別のことをするべきときだと決心した」という。

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