ビジネス向けソーシャルメディアを運営する米LinkedInは米国時間2011年8月4日、上場後初めての決算発表を行った。同年第2四半期(4~6月期)の売上高は1億2100万ドルと、前年同期から2.2倍に増えた。会計原則(GAAP)ベースの純利益は同5.1%増の451万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.04ドル。営業利益は同87%増の993万ドルだった。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比67.4%増の1078万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.10ドル。米メディア(Bloomberg)によると、アナリストらは売上高を1億640万ドル、1株当たり損益は0.04ドルの赤字と予想していた。

 当期の会員数は前年同期から61%増えて1億1580万人となり、月間ユニークビジター数は同83%増の8180万人、ページビュー(PV)は同80%増の71億PVとなった。また当期にシンガポールとスウェーデンに地域拠点を開設しており、米国以外の拠点が12カ所になった。トルコ、ロシア、ルーマニア向けのサービスも開始しており、対応言語は合計9言語に増えた。

 同社のJeff Weiner最高経営責任者(CEO)は「会員、ユニークビジター、ページビューが過去最高水準で伸び、売り上げの伸びが加速した」と述べている。

 ただ、別の米メディア(Wall Street Journal)によると、同社Steve Sordello最高執行責任者(COO)は決算発表の電話会見で「当期は新規株式公開(IPO)による認知度向上が会員増加につながった」としており、第3四半期(7~9月期)には同様の効果は見込めないと見ている。

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