米Googleが米Microsoftや米Appleを名指しで批判する声明を米国時間2011年8月3日付けの公式ブログに載せたことを受け、Microsoft幹部2人がミニブログサービス「Twitter」に反論のコメントを投じた。米Novellの特許買収においては、MicrosoftはGoogleに合同入札への参加を持ちかけたが、Googleが断ったという。

 Google上級副社長兼最高法務責任者のDavid Drummond氏は、MicrosoftやApple、米OracleなどがモバイルOS「Android」の成功を阻止しようとしているとして、強く批判する声明を公式ブログで公開した。同氏は、これら企業がAndroidについて特許訴訟を起こしていることや、3社と米EMCが手を組んで米Novellの特許を買収したこと、AppleとMicrosoft、EMC、スウェーデンEricsson、カナダResearch In Motion(RIM)、ソニーの企業連合がカナダNortel Networksの特許オークションで落札したことなどを挙げ、「まやかしの特許をかざした敵意ある組織的な攻撃」「特許は革新を支援するものであったが、最近では革新を阻止するための武器に使われている」などと糾弾した(関連記事:Androidに対するMicrosoftやAppleの訴訟攻撃をGoogleが激しく批判)。

 これを受けMicrosoft法務顧問のBrad Smith氏は、「Googleは、われわれがGoogleの手から遠ざけるためにNovell特許を買収したと言っているが、本当だろうか? われわれはGoogleにも入札に参加するよう声をかけた。しかしGoogleはノーと言った」とTwitterにつぶやいた。続いてMicrosoft広報担当のFrank X. Shaw氏も、「Drummond氏へのアドバイス――次回ブログに投稿するときは、その前に(Google上級副社長兼法務顧問の)Kent Walker氏に確認するように」とツイートし、Walker氏からSmith氏にあてた電子メールの画像を添えている。電子メールには「さまざまな理由により、今回合同入札に参加するのは賢明ではないようだ」と、Microsoftの申し出を断る内容が書かれている。

 Drummond氏は8月4日にブログを更新し、「Microsoftがわれわれの提起した問題に応えず、注意をそらそうとするのは驚くことではない。われわれがMicrosoftの話を断った理由は明白だ。Novell特許の合同買収はMicrosoftなどの攻撃に対するAndroidの防衛を崩すためのものだったからだ」と追記している。