米Googleは同社の実験プロジェクトサイト「Google Labs」の閉鎖にともない、Androidアプリ開発ツール「App Inventor」をオープンソースソフトウエア(OSS)化し、Googleのプロダクトとしての提供を終了する。App Inventorのフォーラムへの投稿で、2011年8月4日明らかにした。

 App Inventorは、Web上でAndroidアプリを開発できるツール。コードを書かずに、機能を示すブロックを組み合わせて処理を定義する。画面も「App Inventor Designer」(デザイナ)によりマウス操作で設計できる。

 Google Labsは、米Googleが開発中の技術を試験公開するサイト。App InventorはGoogle Labsで公開されており、GoogleはLabsの活動を停止する意向を、7月20日に表明していた(関連記事)。

 Googleサイト上でのApp Inventorの提供は、2011年内は継続する。ただし、ドメイン名(appinventor.googlelabs.com)は90日以内に変更される予定という。

 Googleでは「教育分野でのApp Inventorの成功にあわせ、オープンソースプラットフォームとしてのApp Inventorの教育における利用をサポートする機会を広げていきたい」(App Inventor Program Manager Karen Parker氏)としている。

[App Inventor for Android User Discussion Forumへの投稿]