NECは2011年8月3日、ファイル化されたCM素材を管理する「CMデジタルファイル入稿サーバ」の販売を同日に開始したと発表した。出荷開始は、2011年9月を予定する。

 CMデジタルファイル入稿サーバでは、ファイルベースで収録されたCM素材や、素材広告主・10桁CMコード・CM素材名などのCMに関する情報であるメタデータを、サーバーで管理することができる。「CM素材を確認したい時に容易に検索・プレビューすることを可能にする製品」という。

 従来、CM素材の入ったテープは棚に保管され、必要な時はその都度テープに貼ったラベルからCMに関する情報を確認し、煩雑な業務工程を経てオンエアを実施していた。CMデジタルファイル入稿サーバを利用することにより、「CM素材の入ったテープの棚管理が不要となり、CM素材の搬入からオンエアまでに必要なCM素材確認・収録指示などの業務フローが自動化され、業務の効率化や素材の取違いなどの作業ミスの防止が可能となる」としている。

 CM素材のファイル化が進むことで、現在放送業界において媒体でやりとりをしているCM素材の搬入と搬出が、将来的にはオンライン化することが想定されているという。CMデジタルファイル入稿サーバは将来、オンライン受信サーバーとして利用することも可能という。

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