写真1●イー・アクセスのAndroidタブレット端末「GALAPAGOS(A01SH)」(シャープ製)
写真1●イー・アクセスのAndroidタブレット端末「GALAPAGOS(A01SH)」(シャープ製)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●イー・アクセスの阿部基成執行役員副社長
写真2●イー・アクセスの阿部基成執行役員副社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●「Documents To Go 完全版」でオフィス文書を閲覧・編集できる
写真3●「Documents To Go 完全版」でオフィス文書を閲覧・編集できる
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●端末の厚さは11.9~12.6ミリメートルと薄型
写真4●端末の厚さは11.9~12.6ミリメートルと薄型
[画像のクリックで拡大表示]

 イー・アクセスは2011年8月3日、シャープ製のAndroid OS搭載タブレット端末「GALAPAGOS(A01SH)」を8月下旬に発売すると発表した。7インチのワイド液晶を搭載しながら、重さは389gと軽量なのが特徴だ(写真1)。バッテリー駆動時間は静止画表示時で7.5時間、動画再生時で6時間と外出先での利用にも十分耐えられる。最新OSのAndroid3.2と、NVIDIA製のデュアルコアCPU「Tegra2」を搭載し、「軽快に動作する」点も特徴だという。

 GALAPAGOS(A01SH)は無線LANで通信し、3Gデータ通信機能を搭載しない。イー・アクセスはモバイルルーターをセット販売することで、外出先での通信ニーズに対応する。3Gを内蔵しない理由について、イー・アクセスの阿部基成執行役員副社長は「ユーザーの調査によると3回線は持ちたくないという声が多い。1回線目は携帯電話やスマートフォン、2回線目はデータ端末、タブレット端末を3回線目にするのではなく、モバイルルーターで回線をまとめた方がいいと判断した」とした(写真2)。

 シャープの新井優司通信システム事業本部副本部長は「(イタリアの手帳メーカーの)モレスキンのノートと同じサイズ、350mlのジュースと同程度の重量、外出先ですぐに快適に使える高速動作にこだわった」と、新機種への思いを語った。

 主なターゲットは30~40代のビジネスパーソン。パスワード付きオフィス文書を開くなどのビジネス用途を想定して、Android向けオフィスソフト「Documents To Go 完全版」を搭載する。マイクロソフトオフィス形式の文書ファイルを閲覧・編集できる(写真3)。「客先でちょっとプレゼン資料を手直ししたいというニーズに応えた」(シャープの新井副本部長)。

 女性層、ファミリー層も狙う。女性層には軽さと7インチというバッグに収まる大きさを訴求する(写真4)。ファミリー層には電子書籍サービス「TSUTAYA GALAPAGOS」や、シャープ製のデジタル家電と連携できる「AQUOSリモート」、Tegra2のグラフィックス処理能力を生かしたゲームなどをアピールする。AQUOSリモートではテレビ番組を音声で検索できるアプリを搭載するなど、連携の範囲を従来よりも拡大する。

 単体での販売と、モバイルルーターとのセット販売の二つの形態で販売する。単体での価格は「市場にある競合製品と同程度」とした。セット販売時の価格については現時点では明らかにしなかった。