「ThinkPad Tablet」。写真は同製品をオプション品の「キーボード・フォリオ・ケース」に収納した状態
「ThinkPad Tablet」。写真は同製品をオプション品の「キーボード・フォリオ・ケース」に収納した状態
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「IdeaPad Tablet K1」。メイン画面の中央に大きなボタンのランチャーアプリを配置している。ランチャーアプリの各ボタンの機能はユーザーがカスタマイズ可能
「IdeaPad Tablet K1」。メイン画面の中央に大きなボタンのランチャーアプリを配置している。ランチャーアプリの各ボタンの機能はユーザーがカスタマイズ可能
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 レノボ・ジャパンは2011年8月2日、OSに米グーグルの「Android 3.1」を搭載したタブレット端末2機種を発表した。法人向けの「ThinkPad Tablet」と個人向けの「IdeaPad Tablet K1」。ThinkPad Tabletは直販価格4万7040~6万5940円で、同日に発売し9月上旬に量産出荷開始予定。IdeaPad Tablet K1は実勢価格5万円前後の見込みで、8月26日に発売予定。

 ThinkPad Tabletは10.1型(1280×800ドット)のスレート型端末で、指のほかオプションの電池駆動型ペンによる操作や文字入力が可能。企業内での使用を想定し、(1)ユーザー認証用の指紋認証モジュール、(2)USBやMini-HDMIといったインタフェースの無効化機能、(3)盗難された際に端末を使用できなくする機能、(4)Active Directoryとの連携機能、(5)ピークシフトなどの電力管理ソフト、(6)本体やSDメモリーカード内のデータを暗号化する機能――などを提供する。ディスプレイ部のガラスに米コーニング製の「Gorilla Glass」を採用するなどして堅牢性を確保している。なお、ハードウエアの構造はレノボ・ジャパンの大和事業所で開発しているという。

 内蔵SSDの容量の違いにより、16GB、32GB、64GBの3モデルを用意する。プロセッサーはTegra 2(1GHz、デュアルコア)、メモリーは1GB。主なインタフェースは、USB、Mini-USB、無線LAN(b/g/n)、Bluetooth 3.0、SDカードスロット、カメラモジュール(前面200万画素、背面500万画素)。バッテリー駆動時間は9時間(無線LAN使用時)。本体サイズは幅260.4×高さ181.7×厚さ14.5mm、重さはペンを含まない状態で743g、ペンを含んだ状態で759g。オプション品として、きょう体を横長の状態で収納しタッチタイピングで文字入力できる、キーボード・光学式ポインティングデバイス付きの「キーボード・フォリオ・ケース」と、きょう体を縦長の状態で収納し、その状態で充電もできる「ThinkPad Tablet ドック」も用意する。

 ThinkPad Tabletは、当初は法人向け専用モデルとして展開する。個人向けの販売については「予定はしているものの、時期は未定」(レノボ・ジャパン 製品事業部 プロダクトマネージャー ThinkPad製品担当の土居憲太郎氏)。また3Gの通信モジュールを内蔵したモデルについては、「当初は販売しないが検討はしている。2011年内に出せるか出せないかという状況」(土居氏)という。

 IdeaPad Tablet K1は、個人向けのタブレット端末として使いやすいよう、メイン画面にランチャーアプリを配置している。またきょう体前面に「4 in 1 OFN(Optical Finger Navigation)ボタン」と呼ぶ多機能のボタンを設けている。同ボタンを(1)上に向かってなぞるとメニュー画面、(2)下に向かってなぞると「戻る」、(3)押すとホーム画面、(4)長押しすると画面キャプチャー――というように複数の機能を割り当て、アプリの起動中に別のアプリを呼び出すといった操作をしやすくしている。

 きょう体色の違いにより白色と赤色の2モデルを用意する。プロセッサーはTegra 2(1GHz、デュアルコア)、メモリーは1GB、SSD容量は32GB。液晶ディスプレイは10.1型(1280×800ドット)。主なインタフェースは、無線LAN(b/g/n)、Bluetooth 2.1+EDR、Micro-HDMI、カメラモジュール(前面200万画素、背面500万画素)、microSDカードスロット。本体にUSB端子は付いていないが、パソコンとの接続に使えるIdeaPad Tablet K1専用のUSBケーブルを標準添付している。バッテリー駆動時間は8.6時間(無線LAN使用時)。本体サイズは幅264×高さ189×厚さ13.3mm、重さは750g。