写真1●店舗でのAndroidタブレット設置例
写真1●店舗でのAndroidタブレット設置例
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Androidタブレット上の入力画面の例
写真2●Androidタブレット上の入力画面の例
[画像のクリックで拡大表示]

 DNPデジタルコムは2011年8月2日、Android搭載タブレットを使ったシステム商品「店頭顧客登録システム」を開発したと発表した。同日から販売を開始する。DNPデジタルコムは大日本印刷の子会社。

 店頭顧客登録システムは、店頭に来た顧客自身が会員情報の登録や変更ができるようにするもの。すでにベビー用品販売大手の赤ちゃん本舗が導入済みで、10以上の店舗で展開中という。

 本システムではユーザー企業の店舗にAndroid搭載タブレットを設置(写真1)。来店した顧客はこのAndroidタブレットを使って、会員登録に必要な氏名や住所などの情報を入力する(写真2)。

 顧客が入力した会員情報は、Androidタブレットが備える無線通信機能を使って、ユーザー企業のバックエンドシステムに転送する。手続き終了後、端末内の個人情報は即時に消去する仕組みにしている。

 このシステムにより紙の申込書が必要なくなるため、会員登録にかかわる処理が効率化される。また、紙にまつわる情報漏洩リスクも低減できる。

 DNPデジタルコムによる導入時の参考料金は400万円(税別)から。入力画面の設計、ユーザー企業が持つ会員データベースとの連携など、一連の機能の開発を請け負う。端末費用、保守費用などは別。なお、大日本印刷グループで本システムと連動させた会員カードの製造・発行業務なども請け負うという。