米Twitterは現地時間2011年8月1日、ロシアのベンチャーキャピタリストYuri Milner氏の投資会社DST Global率いる投資グループから資金調達したと発表した。金額は「大規模」としており詳細は明らかにしていないが、米メディア(Wall Street Journal)はこれに先だって、Twitterは総額8億ドルの資金調達を計画しており、同社の企業価値は80億ドルと評価されていると報じていた。

 Twitterは2010年12月に、米シリコンバレーの名門ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)などから2億ドルの出資を受けており、このときは37億ドルの評価を受けていた。

 今回Twitterに出資したDST Globalの前身はDigital Sky Technologiesで、同社はSNSの米Facebookや、クーポン共同購入サイト米Groupon、ソーシャルゲーム米Zyngaといったネット企業に出資することで知られている(関連記事:Facebook、総額15億ドルを調達、企業価値は500億ドル)。

 Twitterによると、1年前に6500万件だった1日当たりのツイート数は、今は2億件を超えている。またTwitter用に開発されたアプリケーションの数は1年前は15万程度だったが、今では100万以上となった。同社の従業員は同じ時期に250人から600人以上にまで増えている。同社は世界規模で急拡大を続けており、今回調達した資金でさらに従業員を増やし、海外進出や技術革新に投資していくとしている。

 また同社は、Twitterのサービスが新たにオランダ語とインドネシア語に対応したことも明らかにした。Twitterは2008年の4月に日本語版のサービスを開始。これが英語以外の言語による初めてのサービスとなった。これを手始めにその後フランス語やスペイン語のサービスも開始し、今では11言語をサポートしている。今後もさらに多くの言語に対応するとしている。

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