地元クーポン情報のアグリゲートサービスを手がける米Dealmapは米国時間2011年8月1日、米Googleが同社を買収したと発表した。

 Dealmapは2010年5月にサービスを立ち上げたばかりの新興会社。地域のクーポン情報や特典情報などを集約し、Webサイト、ソーシャルメディア、モバイルアプリケーション、電子メールを通じて配信している。450以上のソースから1日あたり40万件以上の情報を扱い、現在200万人以上が利用している。Dealmapのモバイルアプリケーションをインストールしている「iPhone」および「Android」端末は100万台を超えるという。

 Dealmapが情報を提供しているパートナーサイトおよびサービスは50以上にのぼり、米Microsoftも「Bing」のクーポン共同購入サービス「Deals」に関して提携を結んでいる(関連記事:Bingがクーポン共同購入を開始、Grouponなどのサービス導入)。

 Dealmapは同社ブログで「Googleが当社の成長促進と使命達成のための理想的なプラットフォームを提供してくれるだろう。Googleに加わることで、当社は新しい未踏のコマース分野で革新に取り組むことができる」とコメントしている。

 当面は、Dealmapの中核製品とパートナーサービスのサポートを継続する。ユーザーは引き続きDealmapサイト、モバイルアプリケーション、電子メールからクーポン情報などにアクセスできる。事業の統合や移行計画については、随時パートナーとユーザーに報告するとしている。

 Googleは昨年、クーポン共同購入サイト大手の米Grouponを50億~60億ドルで買収しようとしたが、交渉は合意に至らず破談に終わっている(関連記事:GoogleによるGroupon買収、交渉打ち切り---米英メディアが報道)。

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