NTT東西地域会社は2011年8月1日、NTT東日本の配信サーバーに預けたソフトウエアを、「フレッツ 光ネクスト」ユーザーのホームゲートウエイなどへ配信する事業者向けのサービス「フレッツ・ジョイント」の提供を、2011年8月2日に開始すると発表した。

 これまでサービス事業者は、宅内の家電製品を遠隔制御する際に専用の装置や個別の設定が必要だった。フレッツ・ジョイントでは、配信するソフトウエアがその機能を担うことで、事業者のサービスをより少ない機器で実現できるようになるという。またユーザーにとっては、フレッツ・ジョイントを意識することなく、これまでサービス毎に必要となっていた面倒な機器設定などを行う必要がないといったメリットがあるという。

 例えば家庭やオフィスのデジタル機器を利用したサービスを提供する場合、今まではパソコンまたは専用の装置を設置して、デジタル機器を制御する必要があった。フレッツ・ジョイントでは、フレッツ光ネクストに接続したホームゲートウエイなどに制御機能を持たせたソフトウエアを配信できるため、パソコンや専用機器を介さずに、ホームゲートウエイなどに接続されたデジタル機器に対するサービスを提供できる。

 月額利用料は、配信するソフトウエアのファイル容量と、配信数によって異なる。提供条件として、提供先のユーザーが「フレッツ 光ネクスト」回線を利用しており、フレッツ・ジョイントに対応したホームゲートウエイなどを利用している必要がある。NTT東西は今後、フレッツ・ジョイントに対応したオフィスゲートウエイなども提供するという。

 NTT東西は、フレッツ・ジョイントを利用したサービスとして、NECビッグローブがネットワークカメラを使って、自宅にいるペットの撮影画像を外出先などから確認できる「ペット写真共有サービス」を2011年8月下旬から提供することを発表した。また、富士ゼロックスは、オフィス内の複合機を有効活用した文書管理に関するサービスの提供を検討中であるほか、パナソニック電工ともフレッツ・ジョイントを活用した協業について検討する。

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