米AT&Tは米国時間2011年7月29日、モバイルデータのトラフィック渋滞に対処するための新たな措置を発表した。10月1日より、無制限データ通信プランの一部ヘビーユーザーを対象に通信速度を制限する。

 新たな措置は、スマートフォン向け無制限データ通信プランの加入者で、データ使用量が最も多い上位5%のユーザーを対象にする。これら上位ヘビーユーザーのデータ使用量は平均的スマートフォンユーザーの12倍にのぼるという。

 なお同措置の対象となった場合でも、データ通信量は無制限で引き続き利用でき、次の請求期間では通信速度の制限も解除される。同措置を実施する場合は、事前に複数回通知するという。

 AT&Tは、この措置がほとんどのユーザーには影響がないとし、「数千通の電子メールの送受信、数千ページのWebページ閲覧、数時間のビデオストリーミングを毎月おこなっても、上位5%にはならない」と説明した。また、通信速度を妥協したくないというユーザーには、上限が設定された従量制データ通信プランに切り替えるよう勧めている。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると、米Verizon Wirelessも同様の措置を2月に発表している。

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