日本通信は2011年7月29日、音声通話サービスと最大転送量が1Gバイトのデータ通信サービスを利用できるSIM製品「talking Fair」を、8月2日から提供すると発表した。NTTドコモのネットワークを使うMVNO(仮想移動体事業者)サービスで、標準SIMまたはマイクロSIMを単体で販売する。初回利用時は、契約手数料が3150円、月当たりの音声通話基本料が1290円、データ通信チャージ料金が9800円となる。

 音声通話サービスは月額1290円に最大32分30秒(1365円分)の無料通話分が含まれる。無料通話分を超過した場合の通話料は30秒21円。SMS(ショートメッセージサービス)機能も備える。送信時は1通3.15円、受信は無料である。

 データ通信サービスでは、9800円の初回チャージ料で最大1Gバイトまでパケットを転送できる。転送量が1Gバイトを超えた場合は、オンライン経由で8350円を追加チャージすることで、再度1Gバイトまで通信できるようになる。チャージ料の有効期間は1回につき最大120日。通信速度は基地局から端末までの下り方向で最大7.2Mビット/秒、上り方向で最大5.7Mビット/秒である。

 talking Fairを契約から1年未満で解約する際は1万500円の解約料がかかる。ただし、データ通信のチャージ料に関して転送量上限に達していなかったり、有効期限が残っていたりした場合は、1050円のデータ通信専用SIM発行手数料を支払い、データ通信サービスのみを継続利用することもできる。