日本ラッドは2011年7月29日、クライアントPCの情報漏えい対策や資産管理機能をクラウド形式で提供するサービス「MaLion Cloud+ SaaSes」の申込受付を開始した。クライアントPC上のエージェントが、VPNを介してクラウド上の管理サーバーと通信する仕組み。提供開始時期は後日告知する(2011年9月頃を予定)。価格は、クライアント1台当たり月額1500円(税別)から。

 MaLion Cloud+ SaaSesは、クライアント管理ソフトを月額制のSaaS形式で利用できるようにしたサービスである。ソフトウエアとして、インターコムが開発・販売するエージェント型クライアント管理ソフト「MaLion 3」を利用する。機能は大きく、情報漏えい対策(クライアント操作の監視と制御)とIT資産管理(インベントリー情報の収集とソフトウエア配布)で構成する。

 個々のクライアントPCには、MaLion 3のエージェントソフトをインストールする。このエージェントと通信する管理サーバーを日本ラッド側のデータセンターに設置し、VPNを介して利用する仕組み。操作ログの転送などMaLion 3が必要とする通信コネクションは常にエージェントから管理サーバーに対して張られるが、日本ラッドではVPNトンネルが常時張られていることを想定する。

 利用する通信回線の種類やデータセンター設備、VPN装置/ソフトウエアの種類などは、ユーザーの要望に応じて個別に対応可能である。もっとも安価なメニュー構成では、オープンソースのSSL-VPNソフト「OpenVPN」を個々のクライアントPCにインストールして個別にVPNトンネルを張り、インターネット経由で管理サーバーにアクセスする。

 価格の詳細は以下の通り。標準機能は、1ライセンス当たり月額1500円(税別)から。エージェント側で動作するWebアクセスのフィルタリング機能はオプション扱いで、1ライセンス当たり月額300円(税別)から。最低契約ライセンス数は10ライセンスで、最低契約期間は、サービス利用開始日から6カ月。