KDDI、NECビッグローブ、ニフティなどISP(インターネット・サービス・プロバイダー)各社は、NTT東日本とNTT西日本(NTT東西)のFTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」上で「インターネット(IPv6 IPoE)接続」を利用したIPv6接続サービスを開始した。受け付けの開始はNECビッグローブが2011年7月26日から、KDDIとニフティは7月27日から。IPv6 IPoE接続は、フレッツ 光ネクストを介したIPv6インターネット接続の一方式で、従来は「ネイティブ方式」と呼ばれていたもの。

 ネイティブ方式では、ISP各社はネイティブ接続事業者からローミングサービスを受けて、IPv6インターネット接続を提供する。上記3社はいずれも、日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のローミングサービスを利用する。ユーザーがネイティブ方式のIPv6接続を利用するには、ISPとの契約に加えて、NTT東日本またはNTT西日本への「フレッツ・v6オプション」の申し込みが必要となる(関連記事)。

 3社のサービスはいずれも従来のIPv4インターネット接続サービスに加えて、IPv6インターネット接続も可能になるデュアルスタックのサービスだ。IPv6サービスの申し込みが必要だが、手持ちのブロードバンドルーターがIPv6パススルーに対応していれば、追加で特別な装置は要らない。

 NECビッグローブで対象になるのは「BIGLOBE光パックNeo with フレッツ」「BIGLOBE光 with フレッツ」の「フレッツ光」/「Bフレッツ」コースなどで、追加の月額料金は不要。KDDIでは「au one net Bフレッツコース(ファミリータイプ/マンションタイプ)」のオプションサービスとして提供し、やはり追加の月額料金はかからない。ニフティは「@nifty 光ライフ with フレッツ」「@nifty 光 with フレッツ」「Bフレッツコース」のオプションサービスとして提供し、月額210円が必要となる。

 なお、NTT東西ではフレッツ光 ネクスト上でのIPv6接続サービスに対応したプロバイダーの一覧を公開している。こちらを確認すると、上記3社の他に丸紅アクセスソリューションズが運営する「VECTANT」や大塚商会の「αWeb」、21Companyの「21ip.jp」といったISPがネイティブ方式(IPv6 IPoE接続)に対応していることがわかる。

NTT東日本が公開するネイティブ方式に対応するISP一覧
NTT西日本が公開するネイティブ方式に対応するISP一覧
KDDIのプレスリリース
NECビッグローブのIPv6対応状況
ニフティのプレスリリース
日本ネットワークイネイブラーのプレスリリース