Yellowfinのタブレット端末向けフロントエンド画面
Yellowfinのタブレット端末向けフロントエンド画面
[画像のクリックで拡大表示]
新たに追加した箱髭グラフの画面
新たに追加した箱髭グラフの画面
[画像のクリックで拡大表示]
新たに追加したヒートマップの画面
新たに追加したヒートマップの画面
[画像のクリックで拡大表示]
新たに追加した格子グラフの画面
新たに追加した格子グラフの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は2011年7月26日、業務担当者が日々の業績などを手軽に分析するオペレーショナルBI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトの新版「Yellowfin ver5.2」を出荷した。新たに、箱髭(ひげ)グラフ、ヒートマップ、格子グラフを追加し、データ分析機能を高めた。価格は、税込みで157万5000円から。開発会社は、オーストラリアのYellowfin International。

 Yellowfinは、業務部門の現場で日々の業務に情報を活用するための、オペレーショナルBIソフトである。企業内に存在する各種の業務データベースから情報を収集して分析し、グラフなどを用いて見やすくレポートする。データ・ソースはJDBCで接続できるデータベース・サーバーであり、これらの生データをそのまま収集して分析/レポートする。

 Javaで書かれたWebアプリケーション(Tomcat上で動作)であり、クライアントPC上のWebブラウザや、専用のスマートフォン/タブレット版アプリケーションを介して利用する。分析グラフを起点にして、社員同士で議論したり意見を交換するためのソーシャルBI機能も提供する。Android/iPhone/iPad用のBI分析用アプリケーションを各マーケット経由で無償配布している。

 誰でも簡単に使えることに注力している。ウィザード形式で抽出したいデータをドラッグ・アンド・ドロップするだけでレポートを作成できる。レポート画面上では、画面に表示されたグラフや数値をクリックすることで、分析の粒度などを変えられる。監視したい経営指標(KPI)を定点観測してタイムリーに把握するためのダッシュボード機能も備える。

 新版では、3種類の分析グラフを新たに追加した。(1)箱髭グラフ、(2)ヒートマップ、(3)格子グラフ、である。(1)箱髭グラフは、ばらつきがあるデータを表現する方法であり、平均値や中央値、データ範囲から傾向を把握できるようにする。(2)ヒートマップは、地域に応じたデータの強度や分布を温度マップのように表現する。(3)格子グラフは、データを小さいグラフに分割し、それぞれをカテゴリごとに同じ尺度の目盛りで表示する。

 価格(税込)は以下の通り。買い取り式のライセンスと3年利用契約の年次・月次払い方式のライセンスの2種類を用意している。買い取り式は、指名ユーザー・ライセンスが1ユーザー157万5000円から。同時アクセス・ライセンスがユーザー数無制限で5人まで同時にアクセスできる構成で283万5000円から。年次・月次払い方式は、月額が7万8750円から、年額が94万5000円から。