写真1●発表会の様子。写真は左から富士通東芝モバイルコミュニケーションズの大谷信雄社長、KDDIの田中孝司社長、日本マイクロソフトの樋口泰行社長
写真1●発表会の様子
写真は左から富士通東芝モバイルコミュニケーションズの大谷信雄社長、KDDIの田中孝司社長、日本マイクロソフトの樋口泰行社長
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写真2●米マイクロソフトのスマートフォン向け最新OS「Windows Phone 7.5」を搭載したスマートフォン端末「Windows Phone IS12T」
写真2●「Windows Phone IS12T」
米マイクロソフトのスマートフォン向け最新OS「Windows Phone 7.5」を搭載する
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 KDDIと日本マイクロソフト、富士通東芝モバイルコミュニケーションズの3社は2011年7月27日、共同で新製品発表会を開催し(写真1)、米マイクロソフトのスマートフォン向け新OS「Windows Phone 7.5」を搭載したスマートフォン端末「Windows Phone IS12T」(写真2)を発表した。

 端末を製造するのは富士通東芝モバイルコミュニケーションズで、KDDIと沖縄セルラー電話が9月以降にauブランドのスマートフォンとして販売する。Windows Phone 7.5は7月26日に開発が完了したばかりの新OSであり(関連記事:Microsoft、次期版Windows Phone「Mango」をRTMへ)、KDDIや日本マイクロソフトによれば、IS12Tは同OSを搭載するスマートフォンとして国内初であるのはもちろん、世界でも最も早く出荷される端末となるだろうという。

  IS12Tは、画面サイズが約3.7インチで解像度が800×480ドット(WVGA)の液晶を装備し、「スマートフォン最高クラス」(KDDI)という1320万画素のカメラを内蔵(外向きカメラ、フェイスカメラは非搭載)。内蔵メモリー(ストレージ)容量は標準で32Gバイトを搭載する。通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LANに対応するほか、Bluetooth(2.1+EDR)も備えている。

写真3●カラーバリエーションは、シトラス、マゼンタ、ブラックの3色を用意。
写真3●カラーバリエーションは3色
シトラス、マゼンタ、ブラックの3色を用意
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 端末サイズは、約59mm(幅)×118mm(高さ)×10.6mm(奥行き、最厚部は13.3mm)と一般的なAndroid端末と比べると一回り小さく、iPhone 4とほぼ同等のサイズとなっている。端末を製造する富士通東芝モバイルコミュニケーションズによれば、「59mmという横幅は、日本人の手に非常になじむサイズ」(大谷信雄社長)だという。重量は約113gで、連続通話時間は約400分、連続待ち受け時間は約280時間となっている。カラーは、シトラス、マゼンタ、ブラックの3色を用意する(写真3)。

写真4●防水性能をアピールするために、実際に動作中端末を水没させるというデモを実施していた
写真4●防水性能をアピール
実際に動作中端末を水没させるというデモを実施していた
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 スマートフォン端末としては珍しく、高い防水および防塵性能をうたっているのも特徴。防水性能は「IPX5/IPX8」(IPX5はあらゆる方向から噴流水を受けても電話機としての性能を保てることを表し、IPX8は常温で水道水かつ静水の1mの水槽に30分間沈めても内部に浸水せず電話機としての機能を保てることを表す)相当、防塵性能はIP5X(直径25マイクロm以下の試験用粉塵が入ったとしても動作や安全性を損なわない)相当となっている。発表会場では、実際に動作中の端末を水に沈めるというデモを披露していた(写真4)。

 気になる料金プランについては、IS12T向けに特別な料金プランなどを用意する予定はなく、KDDIおよび沖縄セルラー電話が提供している従来のスマートフォン向け料金プランおよびパケット定額プランをそのまま利用する形になるという。