写真1●元祖XperiaがAndroid 2.3.3に対応
写真1●元祖XperiaがAndroid 2.3.3に対応
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  英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2011年7月27日、Androidスマートフォン「Xperia X10」向けに、スマートフォン用OS「Android 2.3.3」の提供を開始した(写真)。これまで同端末向けにはAndroid 2.1が最新だった。ただし同端末の販売地域や通信事業者によって、OSアップデートの可否や更新データの提供時期は異なる。

 OSアップデートに伴って、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」と他のアプリケーションの連携が強化される。無線LANやUSB経由でのテザリングや、フォトギャラリー機能を備えたウィジェットといった新機能も追加される。またXperiaの独自アプリケーションの一部は、Androidの標準機能に置き換わる。

 このほかAndroid 2.1からの強化点として、Androidアプリを実行する仮想マシン「Dalvik VM」が大幅に高速化される。Dalvik VMに、Javaで使われる高速化技術であるJIT(Just In Time)コンパイラ「Dalvik JIT」が追加されるためだ。同コンパイラはAndroid 2.2から採用されており、Android 2.3.3にも引き継がれている。

 ソニー・エリクソンはアップデート時の注意事項として、端末上の連絡帳やメッセージなどのユーザーデータが上書きされることなどを挙げている。またアップデート作業には、PC用の端末管理ソフト「PC Companion」が必要だ。

 Xperia X10は、ソニー・エリクソンが2010年第1四半期からグローバル市場向けにリリースしたAndroidスマートフォンである。日本ではNTTドコモが「ドコモスマートフォン Xperia SO-01B」として2010年4月に発売。当初のSO-01BはAndroid 1.6を搭載していたが、NTTドコモは2010年11月、同2.1へのバージョンアップサービスを提供した。なお同社は、SO-01BのAndroid 2.3.3へのバージョンアップは実施しないとしている。

■変更履歴
当初、最終段落でXperia SO-01Bを「2011年4月に発売」と記述していましたが、正しくは「2010年4月に発売」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/08/01 15:00]