米Amazon.comが米国時間2011年7月26日に発表した同年第2四半期の決算は、売上高が99億1300万ドルで前年同期の65億6600万ドルと比べ51%増加した。純利益は1億9100万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.41ドル)で、前年同期の2億700万ドル(同0.45ドル)から8%減となり、2四半期連続で減益となった。

 営業利益は2億100万ドルで、前年同期の2億7000万ドルから26%減。営業利益率は2%で、前期の3.3%、前年同期の4.1%から低下した。売上原価、物流設備、ネットインフラなどにかかる営業経費が97億1200万ドルと前年同期から54%増加している。

 事業別の売上高は、本やCD、DVDなどを扱うメディア部門が36億6000万ドルで前年同期比27%増。家電・日用品部門は58億9400万ドルで同69%増えた。地域別の売上高は、北米(米国とカナダ)が同51%増の54億600万ドル、海外部門(英国、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア)が同51%増の45億700万ドルとなった。

 同社最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は、「低価格、品ぞろえの拡充、即配サービス、イノベーションといった要素が、過去10年間で最も高い成長率をもたらした」と述べている。四半期中に発売した電子書籍リーダー端末の広告表示機能付きモデル「Kindle with Special Offers」がKindleシリーズで最も売れる商品になったと説明している(関連記事:Amazon、電子書籍端末の広告表示機能付き廉価版を米国で発売)。

 Amazon.comが併せて発表した2011年第3四半期の業績見通しは、売上高が103億~111億ドルの範囲で、前年同期比36~47%増と予想している。また営業利益は2000万~1億7000万ドルで、最大93%減少する見込み。

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