米Microsoftは米国時間2011年7月26日、スマートフォン向けプラットフォーム「Windows Phone」の次期版「Mango」(開発コード名)が開発過程を終了し、製造段階(RTM:Release To Manufacturing)に移ったことを明らかにした。「Windows Phone 7」搭載端末に対するアップデートと、Mangoをプリインストールした新端末の投入は今秋を予定している。

 Microsoftは今年5月にMangoの正式プレビューを行った(関連記事:Microsoftの次期版Windows Phone「Mango」、搭載機は今秋登場)。Webブラウザー「Internet Explorer 9(IE9)」はハードウエアアクセラレーション対応により高速ブラウジングを提供し、HTML5をサポートする。テキストメッセージや「Facebook」のチャット、IMなど複数のコミュニケーションを集約する「Threads」機能、長い電子メールのやりとりを分かりやすく表示する「Conversation View」機能などを備える。

 また、アプリケーションのマルチタスキングにより、電子メールを作成したり、音楽を聴いたり、ゲームで自分の順番が回ってきたときにプレイしたりと、効率的にアプリケーションを切り替えられる。各種関連情報をグループ化する「Hubs」や検索結果とアプリケーションを連携させることで、ユーザーが最も必要とするアプリケーションにすばやくアクセスできるようにした。

 米ChangeWave Researchが実施した調査によると、携帯電話向けプラットフォーム「Windows Mobile」も含めたWindowsプラットフォームの顧客満足度は27%だが、Windows Phone 7に限った場合57%に上昇し、米Googleの「Android」(50%)を上回った(関連記事:スマートフォン購入予定者の46%がiOS搭載機を希望、Androidは32%)。

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