アンテナハウスの小林徳滋社長
アンテナハウスの小林徳滋社長
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Webブラウザーで表示した「CAS-UB」の編集画面の例
Webブラウザーで表示した「CAS-UB」の編集画面の例
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 アンテナハウスは2011年7月25日、Webブラウザー上で電子書籍を編集・制作できる新サービス「CAS-UB」の詳細を発表した。CAS-UBは、データの編集作業に複数ユーザーが参加でき、完成した出版物をEPUB形式の電子書籍ファイルあるいは印刷用のPDFファイルとして出力できるサービス。9月1日に正式スタートする。

 従来、紙の出版用のデータと電子書籍のデータの双方を制作する場合、それぞれで別々のソフトウエアを用意し、異なる作業工程が必要となるケースが多かった。「それでは出版物のデータが二元化してしてしまい、改訂しようとすると修正の反映が厄介になる。だからこそ、データを一元化した上で、自動的にEPUBとPDFのデータを作る仕組みが必須」(小林徳滋社長)。CAS-UBを使えば、著者や編集者など複数のユーザーがWebブラウザー上で原稿内容や図版の配置場所などを編集できる。目次や表紙も作成でき、出版物が完成した後は、簡単な操作でEPUBあるいはPDFに出力できる。

 会場では、Facebook上で複数のユーザーが弁当の写真を投稿する「元気になるぞ!日本 Happy Bento Project !」の電子書籍を、CAS-UBで制作する事例が紹介された。

 CAS-UBの料金は、企業が利用する場合は半年間で39万9000円から。個人グループの場合は半年間で14万7000円から。