MR2GO - DMVの画面イメージ
MR2GO - DMVの画面イメージ
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 CSKは2011年7月26日、MR(医薬情報担当者)向けに、iPad/iPad 2を使って製品情報をプレゼンテーションするSaaS型アプリケーション「MR2GO - DMV」を発表した。6月から提供を開始しており、すでに複数のユーザーがいる。8月には、製薬会社の第一三共がMR担当者など2550人にiPad 2を配布し、MR2GO - DMVの利用を開始するという。

 MR2GO - DMVは、MR向けのコンテンツ配信/プレゼンテーションソフト。タブレット端末であるiPad/iPad 2に専用クライアントソフトをインストールして使う。CSKのデータセンターにあるコンテンツ配信/管理サーバーから説明用資料を取得して利用する。これにより、コンテンツの配信管理と利用実績の収集が可能になる。

 情報配信/管理エンジンとしては、CRI・ミドルウェアが開発・販売する「CLOUDIA In-Sync」を利用する。コンテンツをワンボタンで同期できるほか、ネットワークに接続していないオフラインで利用できるといった特徴がある。同エンジンの機能をベースに、MR向けに特化したアプリケーションとしてSIベンダーのCSKがパッケージ化した。

MR向けに特化、第一三共が利用開始

 MRは、頻繁に更新される説明用資材の最新版を、iPad上にいつでもダウンロードして利用できる。電波が使えない医療施設内での使用を想定し、一連のプレゼンテーションはすべてオフラインで動作する。また、プレゼンテーションの実施状況を記録して管理サーバーに通知するため、説明用資材の利用状況を資材作成者にフィードバックできる。

 価格は個別見積もり。コンテンツ配信/管理サーバーは原則としてCSKのデータセンターに設置してSaaS型で利用することになるが、今後はオンプレミスでも利用できるように、ソフトウエア単体でも提供する予定。専用クライアントソフトの稼働環境は、現状ではiPad/iPad 2に限るが、Android版も提供する予定という(時期は未定)。

 2011年8月には、第一三共が、同アプリケーションの業務利用を開始する。MR、管理者、サポート・スタッフなど2550人にiPad 2を配布して利用する。医薬情報の提供に際し、質とスピードを向上させるのが狙い。2011年5月には、iPhoneを使って日々の販売実績や学術情報などを参照するためのソフト「MR2GO-SCOPE」を導入済み。