写真●講演するCA Technologiesの伊藤正博・営業統括本部カスタマーソリューションアーキテクト ディレクター(撮影:皆木 優子)
写真●講演するCA Technologiesの伊藤正博・営業統括本部カスタマーソリューションアーキテクト ディレクター(撮影:皆木 優子)
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 「今後、クラウド基盤は『機動性』『俊敏性』『ITサービスの保証』『柔軟性』の4つのキーワードで考えるべきだ」---。

 2011年7月26日から都内で開催中の「日経BP Cloud Days Tokyo 2011 SUMMER CONFERENCE」の講演に登壇したCA Technologiesの伊藤正博・営業統括本部カスタマーソリューションアーキテクト ディレクターは、このように語った(写真)。

 まず伊藤ディレクターは東日本大震災の発生以降、「顧客にクラウドを提案する際に災害対策や節電という視点を考えないといけなくなった」とした。こうした潮目の変化をとらえ、伊藤ディレクターは今後、クラウド基盤の機動性、俊敏性、ITサービスの保証、柔軟性の4つがキーワードになると強調した。

 この4つのキーワードで、特に伊藤ディレクターが時間を割いたのが機動性についてだ。仮想化技術が広く普及している現状に触れたうえで、「物理環境から仮想環境への移行など新たな課題が浮上している」とした。

 こうした課題に対してCA Technologiesは、視覚的な操作で構成定義やプロビジョニングなどができる「CA 3Tera AppLogic 3.0」の提供で応える考えを披露。提供開始時期は今夏を予定する。「CA 3Tera AppLogic 3.0を使えば、ハード構成やサーバーが違っても、東京から大阪にシステムを移すといったことが高いスキルがなくてもできるようになる」。

 さらに伊藤ディレクターは講演の終盤、今回の震災に関連して、プロジェクト管理の重要性についても言及した。「非常時はBCP(事業継続計画)が実行に移され、人も業務プロセスも平時とは様変わりする。こういった状況で復旧プロジェクトをITで管理できないかという要望も増えている」とした。