日立ソリューションズは2011年7月26日、不要ファイルの削除を促す文書管理ソフト『ファイルサーバスリム化ソリューション「MEANS」』の新版を発表した。新版では、不要ファイルを自動で削除するオプションを追加し、データ削減効果を高めた。2011年8月1日に販売開始/出荷する。

 MEANSは、ファイルサーバーのデータ容量を削減することを目的としたソフト。企業内に分散しているファイルサーバー機群を監視し、不要ファイルの候補を示すことによって、エンドユーザーにファイルの削除を促す。一定期間更新されていないファイルを抽出したり、文書タイトルなどから保管期限を自動的に設定・判別したりする。

 不要ファイルの閲覧や操作、統計レポートの閲覧は、Webブラウザーから実施する。ファイル閲覧/操作画面では、同一ファイルを2重に保存することを避ける機能として、選択したファイルと内容が同一のコピーファイルをリストアップしたり、ファイル名が類似するファイルを提示したりすることもできる。統計レポート画面では、ディスク使用容量の推移や、不要ファイルの候補件数などが分かる。

 今回の新版では、不要ファイルを自動的に削除するオプション「自動スリム化運用オプション」を用意した。自動削除の対象とするルールをあらかじめ定めておくことで、エンドユーザーによる自発的な削除を待つことなく強制的に削除できるようにした。削除したファイルは一時保管用のフォルダに移動し、元のフォルダにはショート・カットを残す仕組み。一定期間が経過した後に、一時保管用フォルダのファイルを完全消去する、という運用が可能になる。

 価格は、本体が200万文書までで115万1000円、自動スリム化運用オプションが1000万文書までで21万円。なお、2010年1月から提供してきた、使用期間を3カ月間に限定した廉価版(31万5000円)は、今回の新版に関しては特に用意していない。日立ソリューションズによると、別途、問い合わせに基づいて個別に対応するとしている。