図●最新のXMDF 3.0規格に基づいたリフロー型の電子コンテンツを制作できる「XMDFビルダー3」(「XMDF情報スクエア」内の解説資料より抜粋)
図●最新のXMDF 3.0規格に基づいたリフロー型の電子コンテンツを制作できる「XMDFビルダー3」(「XMDF情報スクエア」内の解説資料より抜粋)
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 シャープは2011年7月26日、電子書籍フォーマットの一つである「XMDF」(ever-eXtending Mobile Document Format)形式のコンテンツを制作するためのソフトウエア「XMDFビルダー」の無償ダウンロード提供を開始した。

 無償提供の対象となるのは、「一般ユーザーに販売するコンテンツの制作および試作をする企業、および同目的でコンテンツを委託制作する企業」(シャープ)。同日付けで正式オープンしたXMDF関連の情報提供サイト「XMDF情報スクエア」で会員登録をすることでダウンロードできる。

 無償提供する最新版の「XMDFビルダー3」は、端末の画面サイズや縦持ち/横持ち形態などに合わせてレイアウトを動的に調整可能な「リフロー型」のコンテンツ()を編集および制作できるツール。同社の電子書籍端末「GALAPAGOS」などから利用できる電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」が採用している最新規格「XMDF 3.0」に対応するほか、従来のXMDF 2.x規格に基づくコンテンツの編集や制作も可能となっている。

 電子書籍向けに一からXMDF形式のコンテンツを制作するのではなく、紙の書籍向けに制作したコンテンツなど既存のコンテンツを活用するための仕組みも用意する。具体的には、米アドビ システムズの組版ソフト「Adobe InDesign CS4」以降のバージョンが出力可能な「IDML」(InDesign Markup Language)形式のファイルやプレーンテキスト、HTMLファイルなどを取り込むことができるようになっている。