富士通は2011年7月26日、千葉市の小中学校など176校にパソコン約8000台を納入し、シンクライアントシステムを千葉市教育委員会教育センターと共同で構築したと発表した。政令都市として初の大規模なシンクライアントシステムという。

 教科指導や校務用に富士通の「FMV-TC8390」約3000台、生徒学習用に「ESPRIMO D550/B」約5000台を納入した。仮想デスクトップ環境を構築し、データを端末ではなく、学校に設置したサーバーや集中管理システムに保存する。

 教員は自宅で作業をする場合に、自宅のパソコンから集中管理システムにVPNを使って接続すればよく、児童・生徒の個人情報をUSBメモリーに保存して持ち帰る必要がない。同システムは2011年2月から利用を始めている。