米Microsoftは米国時間2011年7月25日、米Attachmate Group傘下のSUSEと企業向けLinux「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」に関する4年間の提携を結んだと発表した。Microsoftが米Novellと約5年前に締結した提携を更新するもの。

 MicrosoftとNovellは2006年11月に、WindowsとLinuxの相互運用性確保を目指した協業体制を敷くことを発表した。MicrosoftがNovellからSLESサブスクリプション認定料を購入し、LinuxとWindowsの両方を導入しているMicrosoft顧客に対するアップグレードや技術サポートといったサービスの拡充を図ってきた。Microsoftは2億4000万ドルを前払いし、2008年に1億ドル分のサブスクリプション認定料を追加購入した(関連記事:Microsoft、NovellからSuSE Linuxのライセンスを1億ドル追加購入)。

 その後、Novellは2011年4月にAttachmate Groupに買収された。現在は、NovellとSUSEの2ブランドに分かれ、Attachmate Group傘下の独立事業として運営されている。

 今回の正式更新により、MicrosoftとSUSEの提携は2016年1月1日まで延長される。Microsoftは1億ドル相当のSLESサブスクリプション認定料を購入する。これにより、LinuxとWindowsを運用しているMicrosoft顧客は、Linux関連のサポートをSUSEから受けられる。また両社はクラウドや仮想化分野においても、技術的協業を続けるとしている。

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