米Appleのタブレット端末「iPad」、スマートフォン「iPhone」、携帯型メディアプレーヤー「iPod touch」向けに電子書籍コンテンツ閲覧アプリケーションを提供している各社は、自社コンテンツストアへのリンクをアプリ内から削除したアップデートをそれぞれリリースした。Appleのモバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」のポリシー変更に従った措置。

 米Amazon.comは米国時間2011年7月25日、同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けのコンテンツをこれらiOS搭載端末で閲覧するための「Kindle for iPad/iPhone/iPod touch」から、自社のKindleコンテンツ配信サイト「Kindle Store」へのリンクを削除した新版(バージョン2.8)を公開した。新聞や雑誌のカラーコンテンツ拡充や、SNSサイト「Facebook」「Twitter」を通じたお気に入りフレーズの共有機能なども追加した。

 電子書籍事業を手がけるカナダKoboも、アプリ内から「Kobo Store」にアクセスする機能を取り除いたiOS対応アプリケーションの新版(バージョン4.5.1)をリリースした。

 米Barnes & Nobleは同社電子書籍リーダー「NOOK」向けコンテンツのiOS対応アプリケーション「NOOK for iPhone」「NOOK for iPad」「NOOK Kids for iPad」をアップデートすると発表。自社の電子書籍販売ストア「NOOK Book Store」へのリンク削除については明言していないが、NOOK Book Storeへは端末の「Safari」ブラウザからアクセスするよう勧めている。現時点で、NOOK Kids for iPadのみ新版(バージョン1.1.2)がApp Storeからダウンロード可能になっているが、NOOK for iPhoneおよびNOOK for iPadは公開が停止されているもようだ。

 米英メディア各社(Wall Street JournalCNET News.comReutersなど)によると米Googleの書籍検索サービス「Google Books」のiOS対応アプリケーションが、先週末App Storeから姿を消していた。現在は新版(1.1.1.2883)が公開されており、アプリケーション説明では「マイナーな機能強化とバグ修正を行った」としている。

[発表資料(Amazon.comのプレスリリース)]
[発表資料(Barnes & Nobleのプレスリリース)]