NTTデータは2011年7月25日、Exchange Serverをプライベートクラウドとして提供するサービス「BizXaaS Office Exchangeメールサービス」を提供開始した。ユーザー企業の社内メール・サーバーを、ユーザー企業の外部にあるデータセンターに配置し、これを月額制で利用できる。価格は個別見積だが、5000ユーザー契約時で1ユーザーあたり月額1000円前後の見込み。

 BizXaaS Office Exchangeメールサービスは、社内メールサーバーのシステム資源と運用サービスを提供するアウトソーシング・サービスである。NTTデータのデータセンターにマイクロソフトのExchange Serverを設置する。エンドユーザーのクライアントPCから、Outlook(専用クライアント・ソフト)やWebブラウザ(Webメール)を介して利用する。

 同サービスは、BizXaaS Officeブランドのサービス群の一つ。BizXaaS Officeは、ユーザー企業の社内LANと、NTTデータのデータセンターを、VPNなどの専用網で接続し、社内LAN上の各種サービス(イントラネット)をNTTデータのデータセンター上で提供できるようにする。要望に応じて、NTTデータのデータセンターのほかに、ユーザー企業が指定した任意のデータセンターを利用することも可能である。

 BizXaaS Officeは2011年5月に開始したサービス体系である。最初に提供したサービスは、デスクトップ・サービスとファイルサーバー・サービス。デスクトップ・サービスは、NTTデータのデータセンター側にクライアントPC(仮想デスクトップPCなど)を設置し、ユーザー企業側のネットワークからシンクライアント端末(画面情報端末)経由で遠隔操作できるようにしたもの。特徴は、シンクライアント端末のレンタルサービスを用意し、初期導入費用を抑えた点である。

 今後も、2012年3月までに、BizXaaS Officeブランドのサービスとして、マイクロソフトのサーバーソフトを順次提供する予定。