NTTデータと連結会計ソフトを開発・販売するディーバはIFRS(国際会計基準)対応を支援するためのソフトウエア「IFRS対応G元帳」を共同で開発すると発表した。NTTデータは2011年10月から販売する。IFRS対応G元帳は個別の会計システムと連結会計システムを結ぶソフト。IFRSに基づいた連結財務諸表を作成するために必要なデータを収集し、グループ全体の総勘定元帳を作成する。

 IFRS対応G元帳は、グループ企業のデータ収集や総勘定元帳の作成を支援するディーバ製のソフト「DivaSystem GEXSUS」を基に、NTTデータがIFRS対応のための注記の作成機能や、グループ間取引の照合機能などを加えた。IFRS対応に向け注記に必要なデータや仕訳を事前に定義しておくことで、連結財務諸表を作成しやすくした。加えて、グループ間の取引や債権債務に関する照合機能を搭載し、連結決算プロセスの効率化を目指した。

 NTTデータはIFRS対応G元帳として単体で販売するほか、NTTデータビズインテグラルのERP(統合基幹業務システム)パッケージである「Biz∫(ビズインテグラル)」と連携する製品として販売する。価格は接続するグループ企業数に応じて決定する。グループ会社が50社未満の場合約1000万円、50社以上で99社未満の場合は約2000万円、100社以上で199社未満の場合は約2500万円が目安だ。