写真1●新しい「BIGLOBEメール」サービスについて説明するNECビッグローブの古関義幸社長
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写真2●NECビッグローブのAndroid端末「Smartia」で新BIGLOBEメールにアクセスしてみたところ。専用の画面インタフェースが用意される
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写真3●iPhoneからも同様に専用の画面インタフェースでアクセスできる
写真3●iPhoneからも同様に専用の画面インタフェースでアクセスできる
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写真4●Google地図との連携機能。メール本文中にある住所の上にマウスカーソルを置くと自動的に地図がフキダシ表示される
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 NECビッグローブは2011年7月25日、都内で記者発表会を開催し、同社が提供中のメールサービス「BIGLOBEメール」をリニューアルすると発表した(写真1)。Twitterや地図サービスなどとの連携機能を備えた完全に新しいサービスとして10月3日から提供開始する。

 正式サービスの提供に先立って、機能を制限した「BIGLOBEメールベータ」を8月1日から提供する。パソコン用のWebブラウザー向けのほか、Android端末やiPhoneなど向けの専用画面インタフェースも用意しており、一部機能を除いてスマートフォンからも利用できる(写真2写真3)。

 新しいBIGLOBEサービスでは、従来、会員種別ごとに設けていたメールボックス容量(「接続コース」ユーザーで標準100Mバイト、それ以外は標準20Mバイトなど)の制限を撤廃し、全ユーザーが一律で5Gバイトまで無料利用できるようになった。保存通数や保存期間についても同様に一律「無制限」となっている。

 新サービスの目玉といえるのが、TwitterやFacebook、mixiなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)との連携機能である。メーラーのウインドウ内にTwitterのタイムラインなどを直接表示できるようになっており、ユーザーが個別にSNS用のクライアントソフトを起動したりログインしたりする必要がなくなる。

 重要なツイート(つぶやき)やコメント、関連する写真、メールなどの情報をメーラー上で抜き出して「ノート」としてまとめる機能も搭載。ユーザーの生活に関する様々な情報を集約して記録するいわゆる「ライフログ」として活用できる。作成したノートは他のユーザーに対して公開でき、コメントを書き込んでもらうことも可能となっている。

 NECビッグローブによると、SNSとの連携機能は10月3日の正式版サービス提供開始時点ではTwitterのみをサポートするとしている。「Facebookは年内をめど、mixiなどの他のSNSについてもその後順次対応する」(同社)予定という。

 SNS連携以外の新機能としては、地図サービス(BIGLOBE地図)と連携してメール本文中の該当する場所の地図をフキダシ形式で表示する機能(写真4)や、翻訳サービス(Google翻訳)と連携してメール本文を翻訳する機能などがある。プロトコル面では、「IMAP」(Internet Message Access Protocol)を使ったメールアクセスや、迷惑メール対策技術であるDKIM(DomainKeys Identified Mail)/SPF(Sender Policy Framework)に対応したメール送信機能(時期は未定)なども全ユーザーが利用可能な標準機能として搭載するという。

 なお、8月1日から提供を始めるベータ版サービスでは専用のメールアドレスが提供され、ユーザーは既存のメールアドレスを使った現行のBIGLOBEメールサービスと併用する形になる。10月3日からの正式サービスでは、全ユーザーが既存のメールアドレスを引き継いで移行できるようになるという。