米規制当局が本格的な調査を開始したことを受け、米Googleは地域店舗情報サービスの掲載コンテンツに変更を加えたと米Wall Street Journalなどの欧米メディアが現地時間2011年7月23日に報じた。

 Googleの検索サービスでレストランなどの店舗名を検索すると、検索結果ページのスニペット(概要文)欄にユーザーのレビュー文などを紹介する、Google Mapsの「Places」ページへのリンクを表示する。Wall Street Journalによると、GoogleはこれまでPlacesで約3000ものレビューを掲載していたが、7月22日時点でこれを約60にまで減らした。従来は、地域情報サービスの米TripAdvisor、米Yelp、米Citysearchといった競合サービスのレビューの一部を掲載しており、各社はGoogleのこの行為がコンテンツの無断使用に当たるとして苦情を申し立てていた。

 Googleは公式ブログで、「将来のPlacesの方向性や、過去数カ月にわたるフィードバックを慎重に考慮した結果、変更することにした」とだけ説明しており、米連邦取引委員会(FTC)が6月に開始したGoogleに対する調査との関連については触れていない(関連記事:FTCがGoogleの正式調査を開始、「当社は常にユーザー第一」とGoogle)。

 Wall Street Journalはこれについて、「PlacesのサービスはFTCがGoogleの商慣行について調べている広範な調査対象の一つ」と伝えている。一方、英Financial Timesは、「今回の変更は、Googleの法務部長が米司法当局によるカンファレンスに出席し、非難を浴びたたことが理由ではないか」と報じている。

[Google公式ブログへの投稿記事]