米Microsoftは米国時間2011年7月21日、2011会計年度第4四半期(2011年4~6月)の決算を発表した。売上高が前年同期比8%増の173億6700万ドルとなり、第4四半期としては過去最高を記録した。純利益は58億7400万ドルで前年同期から30%増加。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.69ドルで同35%増、営業利益は61億7100ドルで同4%増となった。

 事業別売上高は、ゲーム機「Xbox 360」やコントローラ「Kinect」などを手がけるエンターテインメント関連事業が前年同期比30%増の14億8500万ドル、サーバーおよびツール関連事業が同12%増の46億4300万ドル、Microsoft Business Divisionが同7%増の57億7700万ドルといずれも好調。「Office 2010」は販売ライセンス数が累計1億を突破するなど歴代のMicrosoft Officeシリーズで最も売れているという。

 これに対して主力のWindowsおよびWindows Live事業の売上高は、前年同期から1%減少して47億4000万ドルとなった。また、検索エンジンのBingなどを手がけるオンラインサービス事業は同17%増加して6億6200万ドルとなったが、営業損失が前年同期の6億8800万ドルから7億2800万ドルに拡大した。

 併せて発表した2011会計年度通期(2010年7月~2011年6月)の売上高は、699億4300万ドルで前年度比12%増加した。純利益は231億5000万ドルで同23%増、営業利益は同13%増の271億6100万ドルとなった。希薄化後EPSは同28%増の2.69ドル。

 同社のPeter Klein最高財務責任者(CFO)は「2011会計年度は製品、サービスのラインアップを強化し、売上高の2桁成長、営業利益率の向上につながった。今後もプラットフォームやクラウドへの投資で長期的な成長が見込める」と述べている。

 なお今後の見通しについては、2012会計年度通期(2011年7月~2012年6月)の営業費用が前年度から3~5%増の280億~286億ドルになると予測している。

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