USB出力端子を2個備える大容量タイプの携帯型電源「KBC-L54D」。外観は従来製品とほとんど変わらないが、容量を5400mAhにアップさせたほか、パイロットランプを3色にして電池残量の表示を分かりやすくした。重さは142g
USB出力端子を2個備える大容量タイプの携帯型電源「KBC-L54D」。外観は従来製品とほとんど変わらないが、容量を5400mAhにアップさせたほか、パイロットランプを3色にして電池残量の表示を分かりやすくした。重さは142g
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KBC-L54D自身を充電するための電源入力端子。従来の丸形からMicro-USBに変更されており、パソコンなどからKBC-L54Dを充電することも可能になった
KBC-L54D自身を充電するための電源入力端子。従来の丸形からMicro-USBに変更されており、パソコンなどからKBC-L54Dを充電することも可能になった
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添付のACアダプターも、端子を丸形からMicro-USBに変更している。出力電流は1A
添付のACアダプターも、端子を丸形からMicro-USBに変更している。出力電流は1A
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小型タイプの「KBC-L27D」。容量2700mAhで、重さは78g
小型タイプの「KBC-L27D」。容量2700mAhで、重さは78g
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報道関係者向けの説明会場では、eneloop mobile boosterでさまざまな機器にUSB電源を供給できることを実演展示でアピールしていた
報道関係者向けの説明会場では、eneloop mobile boosterでさまざまな機器にUSB電源を供給できることを実演展示でアピールしていた
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 三洋電機は2011年7月21日、外出先で携帯機器の充電に使える携帯型電源「eneloop mobile booster」の新モデル2製品を発表した。内蔵するリチウムイオン電池の容量を従来製品より高めるなどの改良を施した。9月8日に発売する。

 eneloop mobile boosterは、内蔵のリチウムイオン電池にあらかじめ充電しておき、外出先などでスマートフォンやタブレット端末、家庭用ゲーム機、モバイル無線LANルーターといった携帯機器に対し、USBケーブル経由で電源を供給する製品である。今回発表したのは、容量5400mAhでUSB出力端子が2個ある「KBC-L54D」と、同2700mAhでUSB出力端子が1個の「KBC-L27D」。実勢価格は順に5000円前後、3500円前後の見込み。

 いずれのモデルも、従来製品と同じ本体サイズとしつつ、容量を従来製品より8%高めた。また、USB出力端子からの出力電流も増やしている。KBC-L54Dは最大出力電流を従来製品の1Aから1.5Aとしており、500mA出力時は最大5時間、1A出力時は同2.5時間、1.5A出力時は同2時間、それぞれ連続して供給できる。KBC-L27Dも最大出力電流を従来製品の500mAから1Aに増強しており、500mA出力時は最大2.5時間、1A出力時は同1.5時間、連続で供給可能だ。このほか、従来製品ではパイロットランプが青色LED1個で、点灯/点滅の仕方により電池残量を表していたが、今回の製品では赤/黄/緑の3色のLEDを内蔵。電池残量の表示をより分かりやすくした。

 各モデルには、eneloop mobile booster自身を充電するためのACアダプターを添付している。従来製品では、ACアダプターを本体に挿す端子が丸形であったが、今回のモデルでは汎用性を確保するためMicro-USBとした。これにより、添付のACアダプター以外にパソコンのUSB端子などからeneloop mobile boosterに充電することも可能になった。

 同社がNTTドコモ向けにOEM供給している携帯型電源「ポケットチャージャー02」や、グループ親会社であるパナソニックのブランドで販売している携帯型電源「QE-PL201」「QE-PL101」は、Qi(チー)規格に準拠したワイヤレス充電機能を備えている。一方、今回の製品はワイヤレス充電に非対応で、eneloop mobile boosterの充電にはACアダプターやパソコンからケーブルを接続する必要がある。これについては「ワイヤレス充電機能を省くことで軽量化と低価格化を図っている。Qi対応の機器はパナソニックブランドで展開し、当社は低価格の携帯型電源を投入することで棲み分けを図っていきたい」(三洋電機)としている。