マカフィーとインコム・ジャパンは2011年7月21日、個人向けセキュリティ事業で業務提携すると発表した。マカフィー製の個人向けセキュリティ製品がダウンロードできるプリペイドカードを共同開発し、インコム・ジャパンが提供するプリペイド技術「POSA(POS Activation)」を導入している家電量販店や大手スーパーなどで8月下旬から販売する。

 POSAは、プリペイドカードをPOSレジで購入した段階で有効化する技術。プリペイドカードを無在庫の状態で仕入れることができ、店頭での万引きのリスクがない。大手家電量販店では、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどがPOSAを導入している。

 今回2社が共同開発するのは、マカフィーの個人向けセキュリティ製品のPOSA版。ユーザーは、店頭でPOSAプリペイドカードを購入し、マカフィーの公式オンラインショップから対象製品をダウンロードする。クレジットカードを所有していない、またはカード決済でオンラインショッピングをすることに抵抗があるユーザーでも、ダウンロード版の製品を購入できるようになる。マカフィーとしては、在庫や万引きのリスクなく店頭での製品露出を増やし、拡販につなげたい考えだ。