米Dellは米国時間2011年7月20日、ネットワーク製品ベンダーの米Force10 Networksを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。DellはForce10の高性能データセンター向けネットワーク技術を獲得することにより、自社データセンター製品ポートフォリオの拡充を図る。買収金額などの詳細は明らかにしていないが、手続きは今夏の終わりに完了する見込み。

 Force10は1999年に設立され、年収は2億ドル近くにのぼるという。データセンター、サービスプロバイダー、大企業向けのネットワーク製品およびサービスを手がけ、北米を中心に世界60カ国以上で事業を展開している。「Open Cloud Networking」をはじめとする同社の技術は、企業が既存のネットワークインフラを、オープンで拡張可能なデータセンターやクラウドコンピューティング環境に移行すること支援する。

 Dellはこの3年間、ストレージベンダーの米EqualLogicや米Compellent Technologiesの買収などを通じて企業向け事業の拡大に注力し、幅広いデータセンター向け製品およびサービスを揃えてきた(関連記事:Dell、Compellentと交渉成立、約9億6000万ドルで買収へ)。Force10の買収とネットワーキング技術への投資は「理にかなった補完」だと説明している。

 Force10は自社営業部門のほか、チャネルパートナーやシステムインテグレータとのネットワークを通じて世界でサービスとサポートを提供している。Dellは、CompellentやEqualLogic買収の際と同様に、Force10のチャネルプログラムの維持と成長にも取り組むとしている。

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