米Googleは米国時間2011年7月20日、同社が開発中の技術を試験公開するサイト「Google Labs」の活動を停止する意向を明らかにした。同社製品への取り組みを優先するためとしている。

 同社Research and Systems Infrastructure部門上級バイスプレジデントのBill Coughran氏は「早期プロトタイプをGoogle Labsに投じることにより多くを学ぶことができたが、目の前にある莫大な機会を最大限利用するには、これまで以上に集中することが極めて重要だ」と説明している。

 Google Labsの終了により、開発中の多くのプロジェクトは中止となり、一部の技術は既存製品に統合される。また、Google Labsで手がけているAndroid向けアプリケーションは、同社のモバイルアプリケーションストア「Android Market」で提供することになる。

 なお、各製品内で新機能を実験提供する「Gmail Labs」や「Maps Labs」といった試験チャネルについては変更する予定はないという。

 Coughran氏は、「6月にSNS『Google+』のフィールドテストを早期開始したことが示すように、当社はGoogle Labsを支えていたスピードとイノベーションを今後も推進していく」と付け加えた。

 Google+はSNS大手「Facebook」に対抗して立ち上げたプロジェクトで、6月28日より招待制で試験運用を行っている(関連記事:Google、Facebook対抗のSNS「Google+」を発表、「現実世界の人間関係を再現」

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