米Intelは現地時間2011年7月20日、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比約22%増の130億3200万ドルとなり、5四半期連続で過去最高を更新した。純利益は同2%増の29億5400万ドル(1株当たり利益は54セント)、営業利益は同1%減の39億3500万ドル。粗利益率は61%で、前年同期から6.6ポイント低下した。

 社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、「売上高が初めて130億ドルを超え、新たなマイルストンに到達できた。旺盛な企業需要、モバイル端末普及によるデータセンター需要の拡大、新興国市場におけるコンピュータ機器の急速な普及が記録的な決算につながった」と述べている。

 また同社は、同年第3四半期の売上高についても、135億~145億ドルと過去最高の売上高を予想しており、粗利益率も64%程度(プラス/マイナス数ポイント)に改善すると見込んでいる。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が83億2100万ドルで前年同期に比べ11%増となった。データセンター向け事業は24億3600万ドルで同15%増、その他のIntelアーキテクチャー事業は13億8900万ドルで同84%の増加。Atomプロセッサおよびチップセット関連が3億5200ドルで同15%減だった。またソフトウエアおよびサービス事業はほぼ8倍の5億1100万ドルとなった。この数値には買収した米McAfeeの売上高も含まれている。

 このほか、当期の売り上げを地域別に見ると、アジア太平洋地域が前年同期比20%増の73億9100万ドル、米大陸が同34%増の29億900万ドル、欧州が同21%増の15億6400万ドル、日本が同3%増の11億6800万ドルだった。

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