CSKは2011年7月19日、バーコード・リーダー付きのハンディ端末を使って工場内の製品在庫をリアルタイムに管理するシステム「単品製品在庫管理」の販売を開始した。日本語版と中国語版を用意する。1台あたり10万円未満の安価な端末を使うことで、国内の中小工場や中国の工場でも導入しやすくした。価格は、ハードウエアを除いたソフトウエア部分で300万円(税別)から。

 単品製品在庫管理は、工場向けの在庫管理システムである。同システムの導入により、現品票のスキャンによる入出庫記録の登録、スキャン現場で製品サイズなど付帯情報の入力、パソコンによる在庫情報のリアルタイム把握、などが可能になる。アプリケーションとして一通りの機能を最初から備えるが、別途、商談ベースでカスタマイズも可能である。

 バーコード・リーダー付きのハンディ端末として、デンソーウェーブ製の「BHT-900B」を用いる。幅51×高さ149×厚さ28mmで重さ160gというポケット・サイズで、一般的なハンディ端末よりも安価であるとしている(CSKによるシステム販売時の価格は、端末1台当たり10万円未満)。単3乾電池(eneloop使用可)×2本で動作する。

 ソフトウエア部は、Webアプリケーションとして実装した。ソフトウエアのインフラ部分には、Apache(Webサーバー)、Tomcat(Servlet/JSPを実行するJavaアプリケーション・サーバー)、PostgreSQL(データベース)などのOSSスタックを用いている。この上で、Javaでアプリケーションを構築した。クライアント画面はWebブラウザ(HTML+JavaScript)である。

 必要となるハードウエア/OSは、Webアプリケーション向けが1台(Windows Server 2003/2008)、クライアント(Webブラウザ)向けが1台(Windows XP/Vista)。このほかに、バーコード印刷用のプリンタが1台以上、ハンディ端末が1台以上必要になる。