写真●アイ・オー・データ機器の7インチ液晶搭載据置型Android端末「alimo」(IAT-PSR701)
写真●アイ・オー・データ機器の7インチ液晶搭載据置型Android端末「alimo」(IAT-PSR701)
[画像のクリックで拡大表示]

 アイ・オー・データ機器は2011年7月20日、Android 2.2を採用し、800×480ドット(WVGA)の7インチ液晶(静電容量式タッチパネル)を搭載した据置型のAndroid端末「alimo」(写真、型番はIAT-PSR701)を発売した。出荷開始は8月上旬を予定、価格はオープンだが想定実売価格は3万4800円となっている。

 標準アプリとして、DLNA(Digital Living Network Alliance)対応のメディアプレーヤーアプリ「alimo MediaPlayer」および、ニュースや天気予報、スケジュール、Twitter、RSSリーダーなどの情報表示に対応した「ガジェットアプリ」を用意。これらを使って主に家庭内で利用するネットワークメディアプレイヤーや据置型の情報表示用端末などの用途を想定しているという。ただし、Androidマーケットにも対応しているので、ユーザーがアプリを追加して一般的なAndroid端末と同様に利用することも可能だ。

 こうした利用方法とは別に、alimoは他のAndroid端末にはない二つのユニークな機能を搭載していることが目立つ特徴となっている。それは、(1)外出先などリモートからペットなどの様子をリアルタイムに映像で確認できるようにする「見守り」機能、(2)テレビや地デジチューナー、セットトップボックスなどの外部機器を赤外線を使って制御できるようにする「赤外線リモコン」機能---である。

 見守り機能は、同社が独自にカスタマイズを施したSkypeアプリを利用することで実現している。アプリを立ち上げて「見守りモード」に設定すると、無線LANで接続しているalimoは着信に対して自動応答しつつ、内蔵カメラを使って即座に映像を配信するように設定された状態で待ち受け続ける。これにより、ユーザーはSkypeを使って好きなときにいつでもalimoのカメラ前にいるペットなどの様子を確認できる。なお、同機能ではalimo側の映像が一方的に配信されるだけで、音声をやりとりしたり、ユーザーがalimo側に自分の映像を送ったりすることはできない。

 赤外線リモコン機能では、alimoの本体背面部分に備わった赤外線送信用ポートを利用する。「alimo HomeRemote」という専用アプリが用意されており、これを使って対応する外部機器に赤外線リモコンの信号を送信できる。同アプリには、同社製の地デジチューナーやネットワークメディアプレーヤーのほか、主要なメーカー製のテレビ(13社)やDVD/BDプレーヤー(15社)などのリモコン信号が登録済みだという。ただし、いわゆる学習リモコン機能は備えておらず、ユーザーが手持ちの機器のリモコン信号を登録して使うことはできない。

 本体のその他のスペックに関しては、プロセッサとしてARM Cortex-A8コア(動作周波数800MHz)を内蔵するSoC(システムオンチップ)を採用。搭載するRAMおよびROM容量は512Mバイト(システム領域を含む)。カメラ機能は本体背面側(アウトカメラ)が約200万画素で、本体手前側(インカメラ)が約32万画素。内蔵するセンサー類はGPS、電子コンパス(3軸)、加速度センサー(3軸)、照度センサーの4種類などとなっている。