米Googleは「Android」の開発者向けブログで2011年7月15日(現地時間)、Androidアプリケーションの開発環境「Android SDK」をタブレット向けOSの最新版「Android 3.2」に対応させたと発表した。従来通りSDK Managerからアップデートすることで、Android 3.2用API(APIレベルは「13」)を利用できるようになる。

 Googleは既に一部メーカーに対してAndroid 3.2を提供しているが、SDKや3.1からの更新内容は一般に公開されていなかった。

 Android 3.2は、現行のタブレット製品で主流の10インチ前後だけでなく、7インチなど幅広いディスプレイのサイズや解像度への対応を強化したのが特徴。互換ズームモードが追加され、表示サイズが固定されているスマートフォン向けアプリを利用する場合でも、スケーリングしてタブレットに適した画面を表示できるようになった。

 また、アプリ開発者向けの改良では、ターゲットとするディスプレイのサイズや解像度に合わせて、ユーザーインタフェースをきめ細かく制御できるようAPIが拡張された。さらに、アプリの画面をテレビの画面に合わせて表示させるための設定も新たに定義。このほか、アプリからSDカード上のメディアファイルを直接読み込む機能も加わっている。