写真1●Hack for Japanのスタッフ 左から、及川卓也氏、岩切晃子氏、関治之氏(仙台の小泉勝志郎氏からは、メールでのやりとりで回答を得た)
写真1●Hack for Japanのスタッフ
左から、及川卓也氏、岩切晃子氏、関治之氏(仙台の小泉勝志郎氏からは、メールでのやりとりで回答を得た)
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 「Hack for Japan」は、東日本大震災で被災した人たちに対して、「自分たちの開発スキルを役立てたい」と考える開発者のコミュニティである。そのスタッフであるグーグルの及川卓也氏、翔泳社の岩切晃子氏、Georepublic Japan代表の関治之氏、仙台在住で東北デベロッパーズコミュニティの小泉勝志郎氏に、これまでの活動から得られたものと今後の活動指針を聞いた(写真1)。

まず、皆さんが「Hack for Japan」でご一緒することになった経緯を教えてください。

写真2●及川氏 「ITで何かしなきゃ、と思った人たちが集まったのがHack for Japan」
写真2●及川氏
「ITで何かしなきゃ、と思った人たちが集まったのがHack for Japan」
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及川氏:3月11日の震災直後、社内ではネット上の消息情報提供サービス「Google Person Finder」プロジェクトが動き始めましたが、私も「何かできないか」と考え、技術や所属企業にこだわらず知り合いに声をかけたところが始まりです。

 開発者の世界では、こんなときにシンボリックなイベントとしてハッカソンを開催します。ハッカソン開催の呼びかけに対して、多くの方が参加した。それが3月19日~21日開催した最初のアイデアソン/ハッカソンイベントでした。

 これは私から見た経緯であって、日本各所で同時に同じように行動した人がいて、アイデアソン/ハッカソンに加わったのだと思います(写真2)。