キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2011年7月12日、会計システムを構築するための導入サービスをメニュー化した「統合会計 短期導入ソリューション using Oracle E-Business Suite」の提供を開始した。日本オラクルのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」を利用して、IFRS(国際会計基準)への対応に必要な要件を満たした会計システムの構築を支援する。

 統合会計 短期導入ソリューション using Oracle E-Business Suiteの特徴は、「導入期間を40~50%程度短縮できる」(キヤノンITS)ことだ。キヤノングループが利用しているOracle EBS用帳票機能などを事前に用意したほか、IFRSと日本の会計基準(日本基準)の両者に対応した約700種類の仕訳のサンプルなどを付属することで短期導入を実現する。一般的な帳票作成ツールや、IFRSに基づいた注記の作成を支援するツールなども搭載している。

 キヤノンITSは、(1)Oracle EBSのみを導入する場合の「エントリーパック」、(2)エントリーパックに加えてIFRS対応を推進する顧客向けの「スタンダードパック」、(3)スタンダードパックに加えて予算管理や経営分析の機能も必要な顧客向けの「エンタープライズパック」の3種類を用意した。(1)は日本基準への対応が前提、(2)と(3)は日本基準に加えて、IFRSへの対応も支援する。

 販売価格は、(1)が6000万円から、(2)が1億1000万円から、(3)は1億6000万円から。導入期間は6カ月からで、中堅企業から大手企業に主に販売していく計画だ。