写真●「ドコモ 医療保険」の申し込み画面
写真●「ドコモ 医療保険」の申し込み画面
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 NTTドコモは2011年7月15日、東京海上日動火災保険と協力し、携帯電話から申し込める医療保険「ドコモ 医療保険」と1日単位で契約する「ドコモ ワンタイム保険」(1日自動車保険)の提供を開始すると発表した。「ドコモ 医療保険」は2011年7月21日から、「ドコモ ワンタイム保険」(1日自動車保険)は2011年10月から提供を始める(写真)。

 同日開催した会見で、NTTドコモ 代表取締役副社長の辻村清行氏は、「携帯電話を使うことで、保険が必要になったときに迷わず、すぐに契約できるメリットを提供できる。これは携帯電話のカバー範囲をコミュニケーション以外に広げて、携帯電話の価値を上げるものだ」と説明した。

 「ドコモ 医療保険」は同社の「ドコモプレミアクラブ」の会員向けに1年更新型で提供する。ベーシックプランと三大疾病重視プラン、女性疾病重視プランの三つから選択でき、例えばベーシックプランの場合、保険料は月額820円からとなっている。付加サービスとして、NTTドコモの健康支援サービス「i Bodymo」を契約しているユーザーに、1日の歩く距離などに応じたドコモポイントを付与する。また東京海上日動火災保険が提供する、緊急医療相談などを24時間365日受けることができる無料相談窓口(メディカルアシスト)を利用できる。

 「ドコモ ワンタイム保険」(1日自動車保険)はNTTドコモ契約者を対象にしている。1日単位で契約可能で、保険料は1日当たり500円。車両補償を付ける場合は1日当たり1000円である。この保険は自動車を所有する本人や配偶者は契約できない。例えば親の車や友人の車を運転するなど、運転頻度は低いが自動車保険に入っていない利用者に加入してもらうことを想定している。

 NTTドコモ フロンティアサービス部 金融・コマース事業推進担当部長の江藤俊弘氏はサービス企画意図について、「親の車を一時的に運転する場合など、保険の必要性を感じながらも金額面や簡単な手段がないために保険加入していないケースが増えている。携帯電話を使うことで、これまで保険会社の顧客でなかったこうしたユーザーに加入してもらえる可能性が増える」と説明した。

 「ドコモ 医療保険」と「ドコモ ワンタイム保険」(1日自動車保険)はいずれもiモードが利用できる機種からしか加入できない。ただし、2011年度中(2012年3月末)にスマートフォンからも利用できるようにするという。

「ドコモ 医療保険」の発表資料
「ドコモ ワンタイム保険」の発表資料